「薄めてくれない？」と
やがて混ざりゆくグラン・ブルー
体よく伸ばす手に
掲げる愛想はチープ

二杯目の代わりに
飲んだ欠伸で落ち着かす
薄明かりに浮かぶ
スピンオフのプリズム

眠れない夜を翔けていくのは
微熱の意識を冷ます風だ
幾多の言葉で飾らないで
さあ　つまらない歌を聴かせて

Sway me. Sway me.
眠らないように
鳴らし続けて
忘れるように

空きかけるグラスの底
回る氷は藍銅鉱 -アズライト-
醒めている瞳のまま
聴いているペンタトニック

今、まだ
眠たくないよ
震える音で満たして
時間を忘れさせてよ
Sway me. sway me.

笑ってなんていなかった
解ったフリをしていた
ああ
眠れない理由を探しては
冷めた心を騙している
それでも夜は明けていく
夜は明けていく

嗚呼、今宵の月の光に
もう届かない君の影を見た
落ちた雫　還らぬ詞
全て闇へと溶かしてしまえたなら

きっと消えてしまう
絡みつくあの日の残響も

Can you listen to my cry?
私の名前を呼んで
願うことすらも許されぬのならせめて
この目に宿った幽かな灯
消してしまわぬ様に夜の帳へ

please tell me ?
what you said?
what am I gonna to do?
I still remember vividly that you dissolve in darkness

紅く染まる空
朽ちてこぼれる鬼灯
宵の淵に見た
果てなき幻想
夜は明けゆく　私を残して
永久に続いてく　孤独を抱えて

Can you listen to my cry?
私の名前を呼んで
願うことすらも許されぬのならせめて
この目に宿った幽かな灯
消してしまわぬ様に
深い闇へと

悲しさや悔しさで心の中が溢れている
笑顔で話しかけないで　声聞くことさえ苦しくなるから

いつでも笑い飛ばして
真面目な事だっていうのに
それが貴方だと知った

過去と今　全ての私を
ただ少し忘れて一緒に月を眺めてる
一人で居場所を無くして
また初めの私を思い出させる人がいると

千年経って万年経ってもまだ変わらなかった
君とのほんの百年くらいは特別な瞬間だと気づいた

いつでも忘れないよ
そんな悪い世界じゃないと教えてくれた

君のいない　色の無い世界
鮮やかに照らし出す今宵も月が綺麗でした
いつまでも一人にしないと
いつか訪れる結末知って尚そばにいられたら

ひとつ、ふたつ
彩を流し
残る、微か
香しく
ひとつ、ふたつ
帰路を辿り
消えるはずの
花が割いた

浮かぶ記憶は蕩蕩と
ひとつまみだけの生に溢れ
ただ待つその瞬間を
手向ける術と疑わず

「色は匂へど散りぬる」と
誰のとも知れぬ歌の様に
永久へ生き続けてゆく
物語はまだ綴られる

ひとつ
ふたつ
みっつ
よっつ
いつ
む
なな
や
ここの
たり